富士登山競走・・山頂コース1年目 [RUN]
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富士登山競走を走破するのに3年かかったへタレオヤジの記録です。
この先、挑戦しようと思っている人や時間切れで悔し涙をのんだ人の参考になればと思います。
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2011年、初の山頂コース
車中泊でぐっすり7時間睡眠。朝飯は前夜握って来たおにぎり3個と暖かいお茶。
富士山を見ながら体を動かし通便を促す。(ここ大事^_^;)
駐車場からスタート会場までの送迎バスに乗り込むと、山頂で完走の歓びを味わう自分を想像していた。
このコンディションなら完走出来るんじゃない?なんて、後で思うと完全になめていたな。
前年に5合目走破と、週末は高尾山から陣馬山の往復でトレーニングしただけの無謀な自信があるだけだった。
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エイエイ、オー!!
いざスタートをきると最初の数百メートルは平坦だが、交差点を左折するとそこからは登りが続く。
順調に森の中を進む進む!そして最初の関門、馬返し!1時間06分06秒
そこからは山道が始まる。すると、とたんに周囲のランナーは歩き出す。
少し戸惑いながらも走ったり歩いたりを繰り返し、やがて5合目の関門へ。
ここまでで2時間11分34秒、残り約6kmで2時間18分位残っている!楽勝か・・・
そんな事を思いながら、給水をしたが5合目のバナナを摂り忘れた。
ここがいけなかった。
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その先は日差しを遮る木々は無い。
脚は砂礫で思うように上がらない。
6合目?の給水ですでに息が上がっていた。
ここでもらったチョコで少し復活して、その先の階段地獄へと進む。
普段の山練習で階段を避けて、まき道ばかりを走っていた自分を恨んだ。
そうか!下りは無い、登りだけなんだな。
ここで初めて「日本一くだらないレース」の意味を知る。
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8合目の関門に間に合うだろうか?
最初の8合目に着いた時に、ふとそう感じた。
8合目は2つ有り最後の8合目に関門がある。
とにかく諦める訳にはいかない。
ただただ階段と岩場を登った。
「あと3分~!」と、声が聞えた。
8合目の関門からの声だった。
見上げると本8合目が見えた!
「間に合った!」思わずダッシュしていた。
今思い出しても、6合目からここまでの記憶が全く無い。
それだけ登る事だけに集中していたのだろうか?
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本8合目を過ぎると、もう雲は足の下。
初めて自力で雲を突き抜けた!と、ちょっと感動。
そこであまりの空腹のためバナナを買った。
1本150円位だったと思う。 あぁ、5合目でバナナ食べ忘れた事を後悔!
そして頂上へ・・・
更に岩場と階段地獄は続き9合目へ。
頂上はすぐそこに見えて応援の人達も見えるのに中々進まない。
ジグザグの登山道だから距離感がつかめない。
頂上へ続く登山道、そこを登る人の列を見て「蜘蛛の糸だな~」と感じた。
1本の蜘蛛の糸に罪人が群がって登る、あの芥川龍之介の。
そして無情にもその時はやって来た。
それまで怒号のような頂上からの応援が消えた・・・・・!
終わったんだ・・・
腕時計を見ると制限時間の4時間30分をまわっていた。
何とも言えない敗北感に襲われながらも体は動いていた。
そして人生初の富士山登頂は4時間38分09秒
頂上では悔しくて悔しくて泣きそうだった。
マラソン人生初の未完走。時間切れ。記録は5合目まで。
隣では17秒遅れだったと話す青年がいた。
そうか、自分はまだまだ甘いな・・と思い直しリベンジを誓って下山した。
このレースによって、かなりの経験を蓄積できた事は今でも財産です。
-----2年目へつづく-----
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富士登山競走を走破するのに3年かかったへタレオヤジの記録です。
この先、挑戦しようと思っている人や時間切れで悔し涙をのんだ人の参考になればと思います。
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2011年、初の山頂コース
車中泊でぐっすり7時間睡眠。朝飯は前夜握って来たおにぎり3個と暖かいお茶。
富士山を見ながら体を動かし通便を促す。(ここ大事^_^;)
駐車場からスタート会場までの送迎バスに乗り込むと、山頂で完走の歓びを味わう自分を想像していた。
このコンディションなら完走出来るんじゃない?なんて、後で思うと完全になめていたな。
前年に5合目走破と、週末は高尾山から陣馬山の往復でトレーニングしただけの無謀な自信があるだけだった。
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エイエイ、オー!!
いざスタートをきると最初の数百メートルは平坦だが、交差点を左折するとそこからは登りが続く。
順調に森の中を進む進む!そして最初の関門、馬返し!1時間06分06秒
そこからは山道が始まる。すると、とたんに周囲のランナーは歩き出す。
少し戸惑いながらも走ったり歩いたりを繰り返し、やがて5合目の関門へ。
ここまでで2時間11分34秒、残り約6kmで2時間18分位残っている!楽勝か・・・
そんな事を思いながら、給水をしたが5合目のバナナを摂り忘れた。
ここがいけなかった。
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その先は日差しを遮る木々は無い。
脚は砂礫で思うように上がらない。
6合目?の給水ですでに息が上がっていた。
ここでもらったチョコで少し復活して、その先の階段地獄へと進む。
普段の山練習で階段を避けて、まき道ばかりを走っていた自分を恨んだ。
そうか!下りは無い、登りだけなんだな。
ここで初めて「日本一くだらないレース」の意味を知る。
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8合目の関門に間に合うだろうか?
最初の8合目に着いた時に、ふとそう感じた。
8合目は2つ有り最後の8合目に関門がある。
とにかく諦める訳にはいかない。
ただただ階段と岩場を登った。
「あと3分~!」と、声が聞えた。
8合目の関門からの声だった。
見上げると本8合目が見えた!
「間に合った!」思わずダッシュしていた。
今思い出しても、6合目からここまでの記憶が全く無い。
それだけ登る事だけに集中していたのだろうか?
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本8合目を過ぎると、もう雲は足の下。
初めて自力で雲を突き抜けた!と、ちょっと感動。
そこであまりの空腹のためバナナを買った。
1本150円位だったと思う。 あぁ、5合目でバナナ食べ忘れた事を後悔!
そして頂上へ・・・
更に岩場と階段地獄は続き9合目へ。
頂上はすぐそこに見えて応援の人達も見えるのに中々進まない。
ジグザグの登山道だから距離感がつかめない。
頂上へ続く登山道、そこを登る人の列を見て「蜘蛛の糸だな~」と感じた。
1本の蜘蛛の糸に罪人が群がって登る、あの芥川龍之介の。
そして無情にもその時はやって来た。
それまで怒号のような頂上からの応援が消えた・・・・・!
終わったんだ・・・
腕時計を見ると制限時間の4時間30分をまわっていた。
何とも言えない敗北感に襲われながらも体は動いていた。
そして人生初の富士山登頂は4時間38分09秒
頂上では悔しくて悔しくて泣きそうだった。
マラソン人生初の未完走。時間切れ。記録は5合目まで。
隣では17秒遅れだったと話す青年がいた。
そうか、自分はまだまだ甘いな・・と思い直しリベンジを誓って下山した。
このレースによって、かなりの経験を蓄積できた事は今でも財産です。
-----2年目へつづく-----
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